
皆様、こんにちは。
日本パーラメンタリーディベート連盟(JPDU)2008年代表の池原俊明です。
これまでJPDUは日本におけるパーラメンタリーディベート活動の普及と向上を目指してきました。毎年開催している大会やセミナーには約40の加盟団体と200人近くの参加者にお越しいただくまでになりました。これはJPDUとディベート界全体による普及活動の賜物であり、誇るべき功績だと思います。
しかしコミュニティーが大きくなったことで、ディベート界は新たな課題に直面しています。これまでディベーターやジャッジの皆様によって培われてきたノウハウが、新しい世代にきちんと受け継がれず、スキルが失われていることです。昨今、多数の団体から優秀なOB・OG世代と比べて現役のディベーターが伸び悩んでいるという声をよく耳にします。実際パーラメンタリーディベートを始めたころは彗星のように現れ、輝かしい成績を大会でおさめたにもかかわらず、次の世代になると予選突破も難しくなってしまっている団体がいくつも見受けられます。特にこの傾向は、近年成長してきた団体に顕著に見られます。
関東以外の団体では元々の資源が少ないため、さらに難しい状況に陥っていると思われます。長年好成績を残してきた団体も同じです。もちろん個人のスキルによるということも一因でしょう。しかし基本的なルールや、従来もっていた基礎的なテクニックまで失われているまで失われてしまっていることは、単なる個人のスキルの問題ではないと思います。ここには、有形、無形を問わずその資産が継承されていないという構造的な問題があると思われます。
そこでJPDUはこの問題を解決するためにディベートスキルの教育とその普及・継承を支援したいと思っています。学生団体に共通する問題である上に、一個人や個々の団体では解決が難しい問題であるからです。具体的には、JPDUサポートシステムという講師・ジャッジ派遣システムの充実や、大学間の資料の共有を促進するようなシステム作りを考えています。さらに、関西・九州などの団体が関東のイベントや人材交流に積極的に参加できるような支援をJPDU関西とともに企画しています。
これらを成功させるためにはJPDUだけの力では足りません。それぞれの団体がニーズを把握し、ディベート界全体に貢献できる資源を提供して初めて全体の向上が図れます。時にはこのことが個々の団体の不利益になるかもしれません。しかし団体の活性化や個々人のスキル向上はディベーター全員が切磋琢磨して初めて可能となります。どんなに1つの団体が強くても、周りがそのスキルに対抗できなければ、井の中の蛙となります。先代の方々の努力で大きくなったパーラメンタリーディベート界を衰退させないためにも、今後ともJPDUにご協力お願いいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
日本パーラメンタリーディベート連盟
2008年代表 池原 俊明
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