TH regrets Singapore’s active immigration policy.

日本でも、少子化対策の為の移民緩和というアイディアが話されているように、近年かなりホットなのではないかと考えております。

コンテクストはもちろんシンガポールです。シンガポールは今まで、人口増加と経済的拡張を目的に積極的に移民を受け入れる政策を推し進めてきましたが、近年シンガポールにおける地価の爆発的上昇などから、移民政策から始まる以前からのシンガポール民などからの不満が大きく、最近になり政府が方向を転換しました。

肯定側としてはこれらコンテクストを説明した上で現状がどの程度問題なのかを丁寧にイラストすることができるのではないかと考えられます。
また、問題としてあった、人口、経済、労働力などは他の方法を提示することでより説得性をもたせることができるのではないかと思います。

例えば人口に焦点を当てるならば、イギリスの例などが思い当ります。産休や子供を産んだ後の雇用の整備などで出生率を上げることに成功しています。

対する否定側としてできるのはこの移民政策はまだ途中であり、近い将来爆発的な利益を生むことが間違いなく、それ故モーションを否定するといった形です。例として挙げられるのはオーストラリアでしょうか。オーストラリアは近年、経済的上昇気流に乗っておりますが、その背景にあるのが移民政策です。

移民を受け入れ需要を増やし、経済を回していき、生み出された利益をその移民によって苦しんだ人に回していくことで、不満の解消と新たな経済サイクルの回転を図っています。
また、この政策によりオーストラリアでは人口問題にある一定の効果が見られているという側面もあります。現状のシンガポールはオーストラリアで言うところの、苦しんでいる人のためにお金を回すための前段階にあり、近くしっかりとケアされるようになる、という意味付けが作戦として、ひとつ言うことが出来るのではないかと思います。

また、この移民政策をとらなかった未来を悪く見せることで相対的に移民政策は間違いではないということもできます。過去、人口が大幅に減少したまま国で経済成功した例は少なくとも自分の知るところでは存在せず、また人口減少は、現状の日本の少子高齢化問題の如く、社会に対して問題を生んでゆきます。それに比べたらまだ移民政策をとった方が良いというように見せることもまた可能であると思います。

文責: Daichi NEMOTO