Motion解説: 27th JPDU Tournament


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THBT child care leave should be admitted to workers who are undergoing infertility treatment. (Round 2)
Kei Furuta, DCA / Kyoto University

このモーションは、晩婚化などの影響のもとで不妊治療を受けている人たちがかなりの人数いる状況に対して考えを巡らす機会になればと思い作りました。実際、少し古いデータで治療の種類も様々ですが2006年段階で50万人弱の方が治療を受けているとのことです。(厚生労働省サイトより)
議論としては、まず肯定側から不妊治療を受ける大変さ、特に仕事との両立が難しい人がいるという議論を展開できると思います。具体的には、不妊治療で病院に通わなければならないということや、治療の過程での精神的・身体的な負担などがあるなどです。かつ、すぐに成功するとは限らないという点も治療の大変さとして挙げられます。

さらに、肯定側の現状の問題の補強として、支援金制度や現在導入が議論されている保険適用などでは問題解決が難しいといった他の手段との比較的な議論も加えることで育児休暇という制度の独自性を加えることが出来ます。

一方で、否定側としては、肯定側に比べ大きな一つの問題を提示するというのは比較的難しいかもしれませんが、視点としては、まず育児休暇を不妊治療に導入することによる会社や政府への負担。具体的には金銭面や仕事の連続性といったところなどに問題が生まれうると考えられます。また、育児休暇を取ることが可能になったとして、育児休暇を取るという選択を本当に自分にとってベストな選択として選択できるのかという点に対するダウトもかけ得ると思います。加えて、もしこの政策が不公平感を生むものであるとすれば、不妊治療を受ける人たちは社会的に歓迎されにくい存在になってしまうかもしれません。

最後に、最も白熱する/してほしい点として育児休暇はどのような時に認められるべきかという議論があります。(参考までに育児休暇の目的は厚生労働省のホームページにありますので良ければ見てみてください。)具体的には肯定側は不妊治療を受けているものは子供を持ちたい、育てたいという考えのもとで治療を受けるという実際の行動も起こしており、「出産・子育て」及び「就労」という2つの重要な権利を両立させるという育児休暇の目的からして権利の与えられる範囲を拡張すべきであるという議論が出来ると思います。具体的な例としては、産前の休暇や少し説明は難しいと思いますが養子に対しても育休が与えられる場合があるといった例などから、育児休暇の範囲を広く見せることが可能であると思います。逆に否定側としては、先ほどの会社に対する害などを考慮しつつ、きちんとした基準に沿って育児休暇は与えられなければならないという立場のもとで、子どもが存在していない治療段階で育児休暇は与えられないという議論を展開できると思います。その段階において、子どもは存在しておらず、かつ将来いつ存在するかも不透明な段階では休暇を与える基準としては難しいということになります。その議論の中で、育児休暇における子どもの存在に対して目を向けるというのは効果的だと思います。

以上参考になれば幸いです。

THW ban the use of animals for military purposes. (Grand Final)
Kei Furuta, DCA / Kyoto University

軍事目的の動物に関するモーションです。具体的には嗅覚の優れた動物を用いての地雷などの発見などが考えられるでしょうか。地域は限られるでしょうが軍隊の足としての馬なども挙げられると思います。また、最近では知能の高いイルカを軍用として使っているという例もあるようです。

肯定側は、軍事目的で使われる動物たちへの危険がまず分析できると思います。戦場や危険な地帯に入り作業をさせられるという状態を分析しましょう。その上で、良くある展開ですが、動物の権利を侵害するべきではないという議論が出来ると思います。例として、動物に対してみだりに暴力をふるった場合などの動物虐待の例が出されると思います。特に人間が自分たちの勝手な利益のために起こした戦争、軍事目的という名のもとでそのため使われる動物という見方をすることで、動物に対する不当な暴力であるという分析を強めることが可能であると考えます。

一方で否定側としては、動物を軍事目的で使うことの必要性をまずは話すことが出来ます。具体的には、先述した地雷を見つける犬や行方不明者を発見するための犬などは分かりやすいと思いますが、嗅覚という動物の特性を生かした上で人を助けるために動物を使っているというように考えられると思います。

その上で、人間の利益を守るために動物を利用せざるを得ない場合はあるという考えのもとで自分の世界観を肯定していきましょう。具体的には人間の命・生活と動物のそれを比較して優先せざるを得ないという話などです。(このあたりの議論が肯定側、否定側双方から深まると面白いと思います。)例としては動物実験などが挙げられると思います。

基本的には上記のようにディベートを展開させたうえで、より視点を広げて動物の福祉一般や軍事・戦争一般へと話を大きくできるとより面白いものになると思います。以上です。